英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
売った先の店に心当たりはないかと尋ねると、ロキ君は首を横に振った。
「知らないな。だってその頃は、おまえに興味もなかったし」
「そう……」
とりあえずしらみ潰しに聞いて回るしかない。きっと珍しくて高価なものだから、もしかしたら売れ残っている可能性もある。
早く早くと焦れながら、馬車の揺れに身を任せた。
領主お膝元の街ノースルクスは、高台にある館からも見通せる位置にあり、馬車で移動すれば三十分とかからない。
馬は問題なく仕事をし、日が高いうちに街の中に入ることができた。
「今日はバザールが出てるな。うまいものがありそうだ」
車窓から外を眺めながら、ロキ君が教えてくれる。陽気のいい空の下、太い道筋の脇には露店が軒を連ね、買い物客で賑わっていた。
「知らないな。だってその頃は、おまえに興味もなかったし」
「そう……」
とりあえずしらみ潰しに聞いて回るしかない。きっと珍しくて高価なものだから、もしかしたら売れ残っている可能性もある。
早く早くと焦れながら、馬車の揺れに身を任せた。
領主お膝元の街ノースルクスは、高台にある館からも見通せる位置にあり、馬車で移動すれば三十分とかからない。
馬は問題なく仕事をし、日が高いうちに街の中に入ることができた。
「今日はバザールが出てるな。うまいものがありそうだ」
車窓から外を眺めながら、ロキ君が教えてくれる。陽気のいい空の下、太い道筋の脇には露店が軒を連ね、買い物客で賑わっていた。