英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
ルシウス様が合図をすると、彼が連れていた兵士が一斉に動いて、姫とその侍女を容赦なく取り押さえた。
姫は鬼女の形相を浮かべ、唯一自由になる首を振り乱しながら叫んだ。
「わ、わたくしは一国の姫なのよ!? わたくしと結婚すれば最上の未来が約束されるのに、どうして……!」
「おまえを女として見ることはない。妻を愚弄し傷つけようとした者を五体満足で返さねばならないと思うと、はらわたが煮えくり返りそうだ。指の一本たりともなくしたくなければ、二度と俺の前にその姿を見せるな」
狂ったような金切り声を上げながら、姫は連れ出されていった。
*
急転直下の展開に呆気にとられるばかりのわたしは、その後、ルシウス様に手を引かれて自室の前まで送られた。
わたしが部屋の中に入るのを見届けるつもりの彼と少しでも話がしたいと、まだ落ち着かない鼓動をなだめながら、相手に向き直る。
姫は鬼女の形相を浮かべ、唯一自由になる首を振り乱しながら叫んだ。
「わ、わたくしは一国の姫なのよ!? わたくしと結婚すれば最上の未来が約束されるのに、どうして……!」
「おまえを女として見ることはない。妻を愚弄し傷つけようとした者を五体満足で返さねばならないと思うと、はらわたが煮えくり返りそうだ。指の一本たりともなくしたくなければ、二度と俺の前にその姿を見せるな」
狂ったような金切り声を上げながら、姫は連れ出されていった。
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急転直下の展開に呆気にとられるばかりのわたしは、その後、ルシウス様に手を引かれて自室の前まで送られた。
わたしが部屋の中に入るのを見届けるつもりの彼と少しでも話がしたいと、まだ落ち着かない鼓動をなだめながら、相手に向き直る。