英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
「アレクシア殿、驚かせてすまない。だが僕は本気だ。考えておいてくれ」
(そ、そう言われましても……)
気持ちは決まっているが、相手は王族らしいし、断り方ひとつにも気を遣ってしまう。
とはいえこのまま黙ったままでいて、ルシウス様に妙な誤解をされてはかなわない。
冷や汗をかいていると、さっと横に伸びた片腕が、殿下とわたしの間を遮った。
「悪い癖が出たようですね。彼女は俺の妻です。誘惑しないでいただきたい」
「でも、いずれ別れるんだろう?」
「!」
ルシウス様の肩がわずかに震えたのがわかる。押し黙った彼の体から、ゆらりと立ち上がるオーラが見える気がした。怒っているような雰囲気だが、でもいったいなにに対して?
(そ、そう言われましても……)
気持ちは決まっているが、相手は王族らしいし、断り方ひとつにも気を遣ってしまう。
とはいえこのまま黙ったままでいて、ルシウス様に妙な誤解をされてはかなわない。
冷や汗をかいていると、さっと横に伸びた片腕が、殿下とわたしの間を遮った。
「悪い癖が出たようですね。彼女は俺の妻です。誘惑しないでいただきたい」
「でも、いずれ別れるんだろう?」
「!」
ルシウス様の肩がわずかに震えたのがわかる。押し黙った彼の体から、ゆらりと立ち上がるオーラが見える気がした。怒っているような雰囲気だが、でもいったいなにに対して?