英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
「まぁ、あなたたち、離婚するの!?」
トーンを高くした女性の声が、新たに飛び込んできた。わたしは居ても立ってもいられず、ルシウス様のうしろから踏み出し、表に出る。
ちょうど廊下を進んできて、リアム殿下の隣に立ったのはグレイス様だ。
「なによ、水臭いわね。そうと決まっているなら早く言ってくれればよかったのに!」
聞いた話がよっぽど嬉しかったのだろう。義母は白い頬を上気させ、晴れやかな表情を浮かべている。
(ああ……知られてしまった……)
いかんともしがたい絶望的な気持ちが押し寄せ、目の前が暗くなった。
つまらない意地には違いない。隠しても、いつかは知られることなのに。
トーンを高くした女性の声が、新たに飛び込んできた。わたしは居ても立ってもいられず、ルシウス様のうしろから踏み出し、表に出る。
ちょうど廊下を進んできて、リアム殿下の隣に立ったのはグレイス様だ。
「なによ、水臭いわね。そうと決まっているなら早く言ってくれればよかったのに!」
聞いた話がよっぽど嬉しかったのだろう。義母は白い頬を上気させ、晴れやかな表情を浮かべている。
(ああ……知られてしまった……)
いかんともしがたい絶望的な気持ちが押し寄せ、目の前が暗くなった。
つまらない意地には違いない。隠しても、いつかは知られることなのに。