英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
「あぁ……綺麗だ」

 うっとりとした声が聞こえて、ドキドキと興奮が高まる。
 そのうちにゆっくりと影が下りてきて、うなじに柔らかな唇が触れた。

「あ……! ルシウス様」

 ビクンと震えたわたしの肌の上に、彼の印が次々に落とされていく。唇や大きな手が触れたところに痺れるような感覚が走って、たまらず体をよじる。

(なにこれ……恥ずかしいけれど、すごく気持ちがよくて……)

 頭の中が沸騰して、とても理性なんて保てない。もはやされるがまま、信じられないほど甘やかされながら何度も「愛している」と囁かれるのが嬉しくて、いつしかわたしの頬は涙で濡れていた。

「アレクシア……君とひとつになりたい」

 額に汗を浮かべた彼の色気にあてられて、体の奥がジンと熱を持つ。
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