英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
なにより目の前にルシウス様がいるのだから、危険があるなどとは考えてもいない。しかしわたしが心細く感じていると思ったのか、まめな気遣いがさっそくに織り込まれた。
「不測の事態があろうと俺が守るから、安心していい。それに、魔獣の活動には活発期と静穏期があり、今は後者に当たる。昨今、魔獣を駆逐するだけでなく、生態を研究することでわかってきたことだ。そのかいあって気持ちや暮らしの余裕に繋がりつつある」
「それは素敵ですね。魔獣が人に害を成すというのも一方的な見方ですから、共生の道を探ることは理にかなっていると思います。ロキ君やヒルダさんの例もありますし……」
「そうだな……。君ならそう言ってくれると思っていた」
柔らかくなった声音に引かれてそちらに目を向けると、彼の青い瞳が優しく細められている。
理由は定かではないが彼が喜んでいることがわかり、とても嬉しくなった。またひとつ心を重ねられた気がして、胸の奥が温かくなる。
「不測の事態があろうと俺が守るから、安心していい。それに、魔獣の活動には活発期と静穏期があり、今は後者に当たる。昨今、魔獣を駆逐するだけでなく、生態を研究することでわかってきたことだ。そのかいあって気持ちや暮らしの余裕に繋がりつつある」
「それは素敵ですね。魔獣が人に害を成すというのも一方的な見方ですから、共生の道を探ることは理にかなっていると思います。ロキ君やヒルダさんの例もありますし……」
「そうだな……。君ならそう言ってくれると思っていた」
柔らかくなった声音に引かれてそちらに目を向けると、彼の青い瞳が優しく細められている。
理由は定かではないが彼が喜んでいることがわかり、とても嬉しくなった。またひとつ心を重ねられた気がして、胸の奥が温かくなる。