英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
それからもなにげない会話を楽しみながら、自然豊かでのどかに見える道中を順調に抜けて、式典当日の午後、無事に首都へと入った。
速度を落とした馬車に揺られながら、初めて目にする市街の煌びやかさは格別のひと言。ここに来るまでにいくつかの町を経由してきたが、田舎の空気が濃い地方に比べて、発展の規模が段違いだ。
奥まった丘にそびえる白亜の城は、三角錐の屋根をいくつも天に突き上がらせ、雄大な迫力をもって城下を見下ろしている。麓に広がる街は広大で、貴族街と庶民街に別れており、城に近づくほど大きな財を持つ貴族が土地屋敷を所有しているらしい。
その一角にグレイス様が住むレオパルド家のタウンハウスもあると聞いたが、ルシウス様としては特に立ち寄るつもりはないという。おそらく義母とわたしの不仲に配慮しての判断だと思うと、少しやるせない気持ちになった。
ただ式典にはグレイス様も招かれているはずなので、会場で会うことになるかもしれない。確執が生じていても、きっと息子であるルシウス様の晴れ舞台を楽しみにしていることだろう。もし顔を合わせたなら、きちんと挨拶ができればいいのだが。
速度を落とした馬車に揺られながら、初めて目にする市街の煌びやかさは格別のひと言。ここに来るまでにいくつかの町を経由してきたが、田舎の空気が濃い地方に比べて、発展の規模が段違いだ。
奥まった丘にそびえる白亜の城は、三角錐の屋根をいくつも天に突き上がらせ、雄大な迫力をもって城下を見下ろしている。麓に広がる街は広大で、貴族街と庶民街に別れており、城に近づくほど大きな財を持つ貴族が土地屋敷を所有しているらしい。
その一角にグレイス様が住むレオパルド家のタウンハウスもあると聞いたが、ルシウス様としては特に立ち寄るつもりはないという。おそらく義母とわたしの不仲に配慮しての判断だと思うと、少しやるせない気持ちになった。
ただ式典にはグレイス様も招かれているはずなので、会場で会うことになるかもしれない。確執が生じていても、きっと息子であるルシウス様の晴れ舞台を楽しみにしていることだろう。もし顔を合わせたなら、きちんと挨拶ができればいいのだが。