英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
『王様と王妃様のご臨席です』
合図とともに会場にいる全員が起立し、王族専用の出入り口に注目する。カーテンの向こうから姿を見せた金色の冠を戴く男女を、一同は拍手をもって迎えた。
わたしも右にならいながら、壇上を横切って進む高貴なふたりを目で追う。
先を歩くのは灰色の瞳にプラチナブロンドの髪と髭を蓄えた恰幅のいい男性。煌びやかな衣装に身を包み、王錫を携えた姿は、物語に出てくる王様のイメージそのもの。また、王のそばに添う王妃は金色の髪と薄水色の瞳を持ち、文句のつけどころのない美しさだ。
ふたりがそれぞれの座に着いてすぐに、王が厳かな声を響かせた。
「皆の者、楽にするがよい」
合図とともに会場にいる全員が起立し、王族専用の出入り口に注目する。カーテンの向こうから姿を見せた金色の冠を戴く男女を、一同は拍手をもって迎えた。
わたしも右にならいながら、壇上を横切って進む高貴なふたりを目で追う。
先を歩くのは灰色の瞳にプラチナブロンドの髪と髭を蓄えた恰幅のいい男性。煌びやかな衣装に身を包み、王錫を携えた姿は、物語に出てくる王様のイメージそのもの。また、王のそばに添う王妃は金色の髪と薄水色の瞳を持ち、文句のつけどころのない美しさだ。
ふたりがそれぞれの座に着いてすぐに、王が厳かな声を響かせた。
「皆の者、楽にするがよい」