英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
「祝いの場に水を差し、申し訳ありません。先ほどシャドナ公国の使者が到着し、謁見を申し出てきたため、私が対応しておりました。この使者は公国君主である公爵からの書信を預かっており、内容を確認したところ緊急と判断したので連れて参った次第です。さぁ使者よ、直接説明するがいい」
王太子に促され、異国の装束を着た男が前に進み出る。その者は手持ちの巻物を広げ、はっきりとした口調で申し立てた。
「恐れながらシャドナ公からの訴状を読み上げさせていただきます。
――『先だって後宮の勤めを辞した公女イレーヌは、護衛を担いし辺境伯の屋敷に身を寄せた折、その妻アレクシアより執拗な嫌がらせを受け、心身に深い傷を負った。両国の和親のために遣わした愛娘に対するむごい仕打ちは断じて容認できず、強く抗議する』
との由。我が君主はたいへん立腹しており、納得のいく対応がなければ戦争も辞さないとお考えです!」
王太子に促され、異国の装束を着た男が前に進み出る。その者は手持ちの巻物を広げ、はっきりとした口調で申し立てた。
「恐れながらシャドナ公からの訴状を読み上げさせていただきます。
――『先だって後宮の勤めを辞した公女イレーヌは、護衛を担いし辺境伯の屋敷に身を寄せた折、その妻アレクシアより執拗な嫌がらせを受け、心身に深い傷を負った。両国の和親のために遣わした愛娘に対するむごい仕打ちは断じて容認できず、強く抗議する』
との由。我が君主はたいへん立腹しており、納得のいく対応がなければ戦争も辞さないとお考えです!」