英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
目を閉じて、彼女の笑顔を思い浮かべる。
(アレクシアはどうしているだろうか。すべてが不確かな状況で、彼女に手荒な真似をする者はいないと思いたいが……)
待つと決めたひと晩が、とてつもなく長く、もどかしく思える。必ず助けるから、心を強くして待っていてほしい。
「そういえばルシウス様」
声をかけられ目を開くと、黒い毛むくじゃらの顔が下から覗き込んでいる。頭をポンと軽く叩いてやると、爛々と輝く金色の瞳が、うっすらと細められた。
「あのさ、この城、なにか臭うんだ……。近くにいるよ、たぶん」
「なに……?」
(アレクシアはどうしているだろうか。すべてが不確かな状況で、彼女に手荒な真似をする者はいないと思いたいが……)
待つと決めたひと晩が、とてつもなく長く、もどかしく思える。必ず助けるから、心を強くして待っていてほしい。
「そういえばルシウス様」
声をかけられ目を開くと、黒い毛むくじゃらの顔が下から覗き込んでいる。頭をポンと軽く叩いてやると、爛々と輝く金色の瞳が、うっすらと細められた。
「あのさ、この城、なにか臭うんだ……。近くにいるよ、たぶん」
「なに……?」