英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
 思いがけない示唆を得て、頭が急速に働きはじめる。

 ロキの鼻は利く。どこよりも安全なはずの城内に、とある不穏分子の存在を嗅ぎ取ったというのなら、それは間違いなく――。

(アレクシア。これは君が引き寄せた機運なのかもしれないな)

 さっそく廊下に顔を出すと、目と鼻の先に立っていた兵士に声をかけた。

「落ち着かないので気分転換がしたい。リアム第二王子殿下に取り次いでくれないか」

 ――明日の戦のため、種をまくとしよう。

     *
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