英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
「施設を調べると、何者かが研究員になりすまし、情報を盗んだ形跡がありました。その者は一足先に行方を眩ませていましたが、聴取できた人相に心当たりがあり、調べを進めましたところ、王太子の影にたどり着き――」
「濡れ衣だ! 私が密貿易に関わっているとでもいうのか!? さてはリアム、貴様、私をはめて王位継承権を奪う気だな!」
王太子に胸ぐらを掴まれ、身動きの取れなくなったリアム殿下に代わり、ルシウス様が説明を引き継いだ。
「問題はそれだけではありません。王太子は隣国からレッドウルフ――先ほどの魔獣を買い取り、手元で飼い慣らそうとしていたのです。俺の元にいる契約獣が、この城にないはずの魔獣の気配を察知したというのでリアム殿下に警戒を呼びかけておりましたが……まさか管理の不備で逃げ出したところに遭遇するとは」
そんな偶然はないと思うし、檻を開けた犯人たちもわかっているのだが、余計な口は挟むまい。
「濡れ衣だ! 私が密貿易に関わっているとでもいうのか!? さてはリアム、貴様、私をはめて王位継承権を奪う気だな!」
王太子に胸ぐらを掴まれ、身動きの取れなくなったリアム殿下に代わり、ルシウス様が説明を引き継いだ。
「問題はそれだけではありません。王太子は隣国からレッドウルフ――先ほどの魔獣を買い取り、手元で飼い慣らそうとしていたのです。俺の元にいる契約獣が、この城にないはずの魔獣の気配を察知したというのでリアム殿下に警戒を呼びかけておりましたが……まさか管理の不備で逃げ出したところに遭遇するとは」
そんな偶然はないと思うし、檻を開けた犯人たちもわかっているのだが、余計な口は挟むまい。