英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
「なぁなぁアレクシア、もっと撫でて~」
「ちょっと! 次は私の番よ!」

 ベッドの上に上半身を起こしたわたしの両脇には、子豹のサイズに大きさを縮めた魔獣姿のロキ君とヒルダさんが寄り添っている。

 ずっとわたしに撫でられたかったという二匹は病み上がりでもお構いなしで、けれど現状のように小さな形態ならばこちらに負担もないし、可愛いからいつでも大歓迎だ。

「わたしの手は二本あるから大丈夫よ。ほ~ら、こちょこちょ~」
「くふふっ、くふふ!」
「きゃっきゃっ!」

 双方のお腹を同時にくすぐってやると、漆黒と白銀の可愛い子たちは嬉しそうに体をくねらせ、短くて太い手足をバタつかせている。
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