英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
もういちど説明を繰り返すべきか迷っていると、さっと手の上下が入れ替えられて、強く握り込まれた。
「見くびらないでほしい。君の家の企みには薄々感づいていたさ。部屋に内鍵をかけていたことを覚えているだろう。君は自分自身を責めるが、俺もたいがい酷い夫だった。もし君が仕掛けてくるようなら正当防衛もやむなしと、薄情なことを考えたこともある」
だからお互い様だ、と言われて納得できるはずもない。「でも」と抵抗するわたしを丸め込もうと、彼が攻勢を強めた。
「君はもう実家とは縁を切り、レオパルド家に降嫁した身。俺の妻のアレクシア・レオパルドだ。父親が罪を犯そうが関係ないし、俺にとって君の代わりはいない。縛りつけてでも手離すつもりはないから諦めてくれ」
あまりの暴論、というか強引な結論に開いた口が塞がらない。途方に暮れるわたしに、彼は目元を和らげて微笑んだ。
「前にも言ったが、ひとりで抱え込む必要はない。もっと俺を頼ってくれないか。どんな苦境も、ふたりで一緒に乗り越えていこうと約束しただろう?」
「ふたりで……一緒に……」
「見くびらないでほしい。君の家の企みには薄々感づいていたさ。部屋に内鍵をかけていたことを覚えているだろう。君は自分自身を責めるが、俺もたいがい酷い夫だった。もし君が仕掛けてくるようなら正当防衛もやむなしと、薄情なことを考えたこともある」
だからお互い様だ、と言われて納得できるはずもない。「でも」と抵抗するわたしを丸め込もうと、彼が攻勢を強めた。
「君はもう実家とは縁を切り、レオパルド家に降嫁した身。俺の妻のアレクシア・レオパルドだ。父親が罪を犯そうが関係ないし、俺にとって君の代わりはいない。縛りつけてでも手離すつもりはないから諦めてくれ」
あまりの暴論、というか強引な結論に開いた口が塞がらない。途方に暮れるわたしに、彼は目元を和らげて微笑んだ。
「前にも言ったが、ひとりで抱え込む必要はない。もっと俺を頼ってくれないか。どんな苦境も、ふたりで一緒に乗り越えていこうと約束しただろう?」
「ふたりで……一緒に……」