英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
「すごい……! ボン・キュッ・ボンね!」

 などと自分のプロポーションに感動しながら、軽く体を流し、湯に浸かった。

 足を伸ばし体をほぐすと、波立っていた気分も落ち着いてくる。とにかく早くこの体に慣れて、この世界の常識というものを理解していきたい。誰に迷惑をかけることなく、かけられることもなく、ひとりで生きていけるようになろう――。

 しっかりと温まってから湯船から上がり、体を拭いて肌触りのいいバスローブを身に纏った。メインルームに戻り、ドレッサーの前に陣を取る。せっかくなので、高級そうな化粧水をたっぷりと使わせてもらうのだ。

 そうこうしていると、自然と身も心も貴婦人になった気がしてくる。我ながらなかなかの適応能力、意外となんとかなりそうじゃない?
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