英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
当時のわたしはというと驚くほど冷静に、起きた事実を淡々と受け止めたものだが、それは羽を休めにいった母が、いつか戻ってくるはずだと信じていたからにほかならない。
その期待は裏切られたまま半年、一年と時は経ち、気づけば父は鬱病を発症し、満足に働けなくなってしまった。
父の介護のため、わたしは正規で勤めていた会社を辞めざるを得ず、しかし働ける身内がいるのだからと国に生活保護を申請することもできずに、一時はかなり追い詰められもした。
それでも落ち込む暇があるなら必死で目の前の最善を考え、できることをやるしかない。高利貸しには自らの退職金を投じて縁を切らせ、まともなところに借り換えて返済計画を立てる。そのかいあってか、今では父の症状も落ち着いて、家の中での日常生活は問題なく送れるようになり、わたしも外の仕事に出ることができるようになった。
返済も少しずつだが着実に進んでいる。この先に光があると、わたしは信じていた。
その期待は裏切られたまま半年、一年と時は経ち、気づけば父は鬱病を発症し、満足に働けなくなってしまった。
父の介護のため、わたしは正規で勤めていた会社を辞めざるを得ず、しかし働ける身内がいるのだからと国に生活保護を申請することもできずに、一時はかなり追い詰められもした。
それでも落ち込む暇があるなら必死で目の前の最善を考え、できることをやるしかない。高利貸しには自らの退職金を投じて縁を切らせ、まともなところに借り換えて返済計画を立てる。そのかいあってか、今では父の症状も落ち着いて、家の中での日常生活は問題なく送れるようになり、わたしも外の仕事に出ることができるようになった。
返済も少しずつだが着実に進んでいる。この先に光があると、わたしは信じていた。