英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
「よくわからないけど、来てくれて嬉しい。わたし、猫が大好きなの。落ち込んでいたのだけど、おかげで少し元気が出たわ」
するとこちらを一瞥した彼は、おもむろに体を伸ばし、わたしの胸の上に手を置いて、身を乗り出してきた。毛むくじゃらの顔が、ずずいとアップになる。
なんだろうと思っていると、頬をぺろりと舐められた。泣いたあとだからしょっぱい匂いがしたのかもしれない。
「ふふ、くすぐったい」
「なーぉ?」
カウチの背もたれに寄りかかり、されるがままになっていると、ビー玉のような瞳が、じっとわたしの目を覗き込んでくる。その表情は、大丈夫かと尋ねている気がして……もしかして本当に慰めてくれているのかもしれない。
するとこちらを一瞥した彼は、おもむろに体を伸ばし、わたしの胸の上に手を置いて、身を乗り出してきた。毛むくじゃらの顔が、ずずいとアップになる。
なんだろうと思っていると、頬をぺろりと舐められた。泣いたあとだからしょっぱい匂いがしたのかもしれない。
「ふふ、くすぐったい」
「なーぉ?」
カウチの背もたれに寄りかかり、されるがままになっていると、ビー玉のような瞳が、じっとわたしの目を覗き込んでくる。その表情は、大丈夫かと尋ねている気がして……もしかして本当に慰めてくれているのかもしれない。