義兄に恋してたら、男になっちゃった!? こじ恋はじめます

 そして、運命のクリスマスが、あと一週間後に迫っていた。

 あれからずっと、兄の気持ちを考えていた。
 でも――どうしてもわからない。

 かといって、本人に聞く勇気なんてない。
 もう、考えすぎて頭がおかしくなりそう。

 一人で悩むのも限界を感じて、私はついに流斗さんに相談することにした。


「……そんなこと言ったの!? 咲夜の奴……」

 事情を話すと、流斗さんは驚いたように目を丸くした。

 校舎の裏。
 私たちは向かい合って立っている。
 肌寒い風がすり抜け、落ち葉が一枚、足元をかすめていった。

「はい……。私、もう兄の気持ちがわからなくて。
 せっかくクリスマスの日に告白しようって決めたのに、だんだん自信がなくなってきちゃって……」

 うつむいて、力なく肩を落とす。

 沈黙がしばらく続いたあと、流斗さんが口を開いた。

「わかった、僕に任せて。ちょっと考えがある」

 穏やかな声とは対照的に、彼の目はいつもより少しだけ鋭かった。



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