義兄に恋してたら、男になっちゃった!? こじ恋はじめます
「ってことで、黙ってたこと、別に気にしなくていいよ。
私、楽しかったし。恋する気持ちを堪能できた。ありがと!」
蘭はにこっと笑い、私の頬にちゅっとキスをした。
「っ! ら、蘭!?」
驚いて一歩後ずさると、蘭は可愛く微笑み、そっとウインクしてきた。
もう、苦笑いするしかなかった。
怒られたり、泣かれたり、嫌われたりする覚悟だったけど――
そんな心配、まったく無用だったみたい。
よくわからないけど、蘭が楽観的な子でよかった。
ん? よかった……んだよね?
「はあー、本当におまえは……」
突然、兄が私の肩をそっと抱き寄せた。
息がかかるほどの距離に顔を寄せられ、私は目を丸くする。
「あれだな。あんまり可愛い妹……いや、彼女を持つと大変だよな」
兄がつぶやくと、隣で流斗さんも頷いた。
「そうですねえ、大変ですよ。咲夜、気を緩めないように」
流斗さんがどこか挑戦的に兄を見つめる。