義兄に恋してたら、男になっちゃった!? こじ恋はじめます

 すると兄が、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。

「ふん、望むところだ」

 そう言ったかと思うと、兄が私にキスをした。
 柔らかな感触が唇に触れる。

「あっ」
「あ!」

 流斗さんと蘭が同時に叫んだ。
 私はあわてて兄を押し返す。

「な、何すんの!」

「いいだろ、別に。見せつけてんの」

 悪びれるどころか、嬉しそうに笑う兄を見つめ、私はため息をついた。

 二人の前でキスするなんて、なに考えてるのよ!
 ……恥ずかしいじゃない。

「もう、知らない」

 ぷいっと顔を背けると、兄は「ごめんって」と軽く頭を下げ、
 流斗さんはそれを見て可笑しそうに笑い、
 蘭はすかさず「仲がいいのね」と私の肩をつついてきた。

 照れくさくて、むくれたふりをしていたけど、
 気づけば、自然と私も笑っていた。

 このメンバーとなら、きっとこれからもこうして笑い合える。
 そう、心から思えた。


 ――こうして、私の報告は、無事?に終了したのだった。


 今回のドタバタ変身騒動、めでたく幕引!
 ……ってことで、いいんだよね?



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