【書籍化】幼馴染のエリート外交官にカラダから堕とされそうです
花吹雪でも出しそうなほど歓喜する叔父さんを「何で言っちゃったの!」と責めたい気持ちにもなるが、すべてが叔父さんのせいではない。叔父さんは確かに余計な事を話してしまったが、?彼?のことにかんしては偶然のタイミングによる不運なのだ。ぐるぐると目を回しながら、こうしてはいられない……ととっさに代金もとい迷惑料とバックを持って立ち上がったそのとき。さらに困った事態になった。
「……面白い話しているな。俺と楓がなんだって?」
背後から……お腹の奥に響く、甘く少しだけ意地悪な声が私の鼓膜を震わした。
ひゅっと呼吸が止まる。
高すぎず、低すぎず、私の意識をいつも簡単に掻っ攫っていくこの声を、私は何年経った今でもしっかり覚えているらしい。振り向かなくても、正体がわかってしまった。
「……面白い話しているな。俺と楓がなんだって?」
背後から……お腹の奥に響く、甘く少しだけ意地悪な声が私の鼓膜を震わした。
ひゅっと呼吸が止まる。
高すぎず、低すぎず、私の意識をいつも簡単に掻っ攫っていくこの声を、私は何年経った今でもしっかり覚えているらしい。振り向かなくても、正体がわかってしまった。