【書籍化】幼馴染のエリート外交官にカラダから堕とされそうです
『へぇ、楓は外務省で働きたいのか』


 まだ小学校高学年の頃。私は、その頃から両親の影響で、日本と海外を繋ぐ仕事に就くことを夢見ていた。


『うん……海外と日本を繋ぐ手助けをしたい。お父さんとお母さんみたいに、日本だけじゃない。世界中の人と関わる仕事がしたいんだ』


 呼んでいた小説の影響もあった。だけど、両親のように国と国を繋ぐと言う大きな役割を持った職種にとても心が惹かれた。
 決意を込めて口にした私に、奏君が嬉しそうに提案をしてくれた。


『なら、俺が勉強家庭教師してやる。俺は親の勧めで外交官を目指すつもりなんだ』
『……そうなの?』
『ああ、俺には難しくないが、楓は心配だから叩き込んでやる』
『嬉しいけど、言いかた~!』


 この頃、高校生で都内でも有名な進学校のトップにいた奏君の進路はしっかりと確立していた。
 ご両親が大企業の役員で、幼い頃から英才教育を受けていた奏君は、周囲から秀逸して頭が良かったと柊兄からも聞いている。この手を足らない選択肢はない。
 そうして私たちの二人三脚での、勉強タイムがはじまった。
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