【書籍化】幼馴染のエリート外交官にカラダから堕とされそうです
 無茶なことを言っていると思われるかもしれないが、叔父さんが伝えてしまった情報を訂正したいと思っているし、どうにかこの流れのまま柊兄を結婚させてあげたい。嘘をつくのは心苦しいけれど、破局は誤報だと言って同棲をすると偽って家を出たり、早急に結婚を前提にお付き合いしてくれる人を探してたりして……

 柊兄に打ち明けたところで、「楓はそんなこと気にするな」と流されてしまうのもわかっていて、困り果てていた。
 そろそろ柊兄には自分のことを優先して、幸せになってもらいたい。


「楓は本当に、お人好しだな」


 長い私の話を聞いてくれた奏君は、私の頭をポンポンと優しく撫でた。
 感じた彼の手がとても懐かしく、胸がきゅっと詰まるような気持ちになった。


「そんなことないよ……」


 誰よりも柊兄を知る奏君なら、いい解決案を出してくれるような気がした。だから、打ち明けただけだ。


「とにかく話はわかった……つまり、楓は早く自分が結婚して、柊にも結婚して幸せになって欲しいんだな?」


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