明治、一目惚れの軍人に溺愛されて
志郎さんの熱い唇が首筋から鎖骨へ、さらに胸元へと降りていく。

湯気に霞む浴場の中で、その舌が辿る軌跡に、私は小さく声をもらしてしまった。

「雪乃……甘いな。」

彼の低い声が耳朶を震わせ、身体の芯まで痺れていく。

「志郎さん……恥ずかしい……」

そう言いながらも、抗う気持ちは微塵もなかった。

強く抱きすくめられると、彼の鼓動が私の胸に伝わり、全身が熱に包まれる。

まるで肌と肌が溶け合っていくように、境界が消えていく。

「もう……我慢できない。」

囁きと同時に、私は背中を押しつけられ、湯気の中に身を沈めた。

熱く、深く、互いを求め合う。

幾度も重ねられる口づけに、息すら奪われる。

「雪乃……俺だけの雪乃……」

名前を呼ばれるたびに胸が震え、涙が溢れそうになる。
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