明治、一目惚れの軍人に溺愛されて
唇が触れ合ったのは一度きりでは終わらなかった。

「んん……」

角度を変え、何度も、何度も――互いを確かめるように重なっていく。

「ぁ……」

吐息が漏れるたびに、胸の奥が甘く震えた。

「かわいい……」

耳元で囁かれる声に、さらに心臓が早鐘を打つ。

やがて桐島中尉は、私を強く抱きしめた。

「もっと触れたい……」

「桐島中尉……」

呼ぶ声さえ熱に揺れる。

「俺のモノだって、刻み込みたい。」

その言葉には、どうしようもない独占欲が滲んでいた。

けれど、不思議と怖くはなかった。

こんなにも真剣に、必死に、私を求めてくれる人がいる。

「……私も。あなたが欲しくて、たまらない。」

言葉にした途端、彼の腕がさらに強く回される。

熱と鼓動が重なり合い、もう後戻りできないと悟った。
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