明治、一目惚れの軍人に溺愛されて
「……ああ、中尉……」

熱に浮かされるように声が漏れる。

「志郎って呼んでください。」

耳元で囁かれ、胸の奥まで熱が走った。

「……志郎さん……」

呼んだ瞬間、全身の力が抜けてしまう。

支えを失い、私は畳に身を委ねた。

彼の唇は容赦なく胸を探し、まるで子供のように吸い付いてくる。

「雪乃さん……あなたの肌、甘い……」

その言葉が胸に染み入り、羞恥心よりも幸福感の方が強くなっていく。

求められている――その確信が、心を満たしていった。

「こっちも、甘いかな……」

熱い吐息が首筋を伝い、指先が私の奥を探る。

「……だめ……」

拒もうと口にしても、声は震え、力は入らなかった。

彼の眼差しが真剣で、必死で、どうしようもなく切なくて――。

私の心も体も、もう彼から逃れられなかった。
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