明治、一目惚れの軍人に溺愛されて
志郎さんの視線は、一瞬たりとも私を離さなかった。

その真剣な眼差しに、胸が熱くなる。

「……志郎さん、こんなこと……」

恥ずかしさに頬を染めて言葉を紡ぐと、彼は小さく笑みを浮かべた。

「愛しいからするんだよ。」

低く熱を帯びた声が耳元に落ちる。

その響きだけで、体が震えた。

「かわいい……俺だけの雪乃。」

彼の囁きが鼓動と混ざり合い、息も苦しいほどに乱れていく。

しがみつく腕に力がこもり、彼の肩に顔を埋めた。

もう隠しきれない。

抗おうとしても、甘い波が次々と押し寄せ、心も体も飲み込まれていく。

「ああ……志郎さん……!」

熱に包まれた世界の中で、私はただ彼の名を呼び続けた。

その瞬間、全身がビクンビクンと震え、涙のような熱が頬を伝う。

――もう、私は彼に心を捧げてしまった。
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