明治、一目惚れの軍人に溺愛されて
志郎さんの腕に抱かれながら、私は息を整えていた。

彼は私を腕枕にし、穏やかな瞳で見つめてくる。

「さっきの雪乃の顔……本当に綺麗だったよ。」

「っ……!」

恥ずかしさに耐えきれず、思わず顔を真っ赤にして彼の胸に埋めた。

「恥ずかしいです……。」

すると志郎さんは優しく笑い、私の髪を撫でる。

「その恥ずかしい姿を、俺だけに見せてくれたんでしょ。」

その言葉に胸が熱くなり、ただうんと頷くことしかできなかった。

頷いた瞬間、頬に柔らかな口づけが落ちる。

「……ああ、この時間がいつまでも続けばいいのに。」

囁く声は切なさを帯びながらも、確かな愛情に満ちていた。

「志郎さん……」

私は名を呼び、彼の腕にぎゅっとしがみつく。

彼は再び私を抱き寄せ、温もりを分け合うように強く抱きしめた。

外の世界など忘れてしまいたい。

この腕の中にいられるなら、それだけで幸せだった。
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