皇太子に溺愛されすぎて、侍女から公爵令嬢になりました
そして私は、いつもの侍女のメイド服を脱ぎ、狩りにふさわしい動きやすいズボン姿に着替えた。

しっかりとしたブーツが足を引き締め、腰には短剣を帯びる。

長い髪は後ろでひとまとめに結い上げ、鏡の中の自分を見つめると、胸の奥から不思議な高揚感が湧き上がってきた。

「これなら……殿下とご一緒できる。」

そう呟きながら広間に向かうと、セドが振り返った。

驚いたように目を見開き、そしてふっと笑みをこぼす。

「ほう……そういう格好も似合うな。」

普段の侍女姿では決してもらえない言葉に、頬が熱くなる。

けれど、ここで照れてはいけない。私は胸を張って答えた。

「腕がなります。」

真剣な眼差しを向けると、セドは一瞬だけ息を呑んだように私を見つめ、やがて「面白い」と低く笑った。

心の奥に隠していた覚悟を見透かされたようで、背筋がぞくりと震える。
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