皇太子に溺愛されすぎて、侍女から公爵令嬢になりました
「何度か会っている間に、きっとお気に召します!」
私は思わずセドの腕を掴んでいた。
必死に、どうにか元気づけたい一心だった。
「そうですよ。もしかしたら、その姫君に恋をすることだって……ありますよ。」
自分の声が震えているのが分かった。
けれどセドは黙って聞いてくれている。
その沈黙が、余計に胸を苦しくさせた。
「きっと、良い方です。皇太子殿下を一途に愛してくれるような、そんな方ですよ。」
口にしながら、心の奥では悲鳴のような声が響いていた。
そうじゃなければ嫌だ。殿下の隣に立つ人が中途半端な気持ちでいるなんて、私が許せない。
――本当は、私こそが誰よりも一途に想っているのに。
セドの温かな腕を握りしめる手が震え、離せなかった。
見上げた彼の瞳に映る影を、どうしても消してあげたかった。
私は思わずセドの腕を掴んでいた。
必死に、どうにか元気づけたい一心だった。
「そうですよ。もしかしたら、その姫君に恋をすることだって……ありますよ。」
自分の声が震えているのが分かった。
けれどセドは黙って聞いてくれている。
その沈黙が、余計に胸を苦しくさせた。
「きっと、良い方です。皇太子殿下を一途に愛してくれるような、そんな方ですよ。」
口にしながら、心の奥では悲鳴のような声が響いていた。
そうじゃなければ嫌だ。殿下の隣に立つ人が中途半端な気持ちでいるなんて、私が許せない。
――本当は、私こそが誰よりも一途に想っているのに。
セドの温かな腕を握りしめる手が震え、離せなかった。
見上げた彼の瞳に映る影を、どうしても消してあげたかった。