皇太子に溺愛されすぎて、侍女から公爵令嬢になりました
第4章 覚悟と誓い
その日の湯浴み当番は、また私だった。
あの夜伽の誘いを断ったというのに、セドは責めることもなく、いつもと変わらぬ態度で迎えてくれる。
――やはり、本気で私と恋をしようとしているのだろうか。
そんな疑問が胸に残ったまま、私は湯を張りながら声をかけた。
「お湯加減はいかがですか。」
「……ちょうどいい。」
短く返す声に、思わず胸を撫で下ろす。
よかった――。以前のように、ぬるめの湯を好む殿下に戻っている。
あの時の熱い湯は、心の痛みを隠すためだったのだと思うと、切なくも安堵の気持ちが込み上げた。
「ふう……」
セドは肩まで湯に浸かると、ゆっくりと息を吐き、視線を窓の外へ向けた。
そうだ、殿下は昔から窓の外を眺めるのが好きだった。
狩りへ出かける前も、剣を振るう前も、必ず空を見上げていた。
(ああ……以前の殿下が、戻ってきている。)
その横顔を見つめながら、胸の奥に静かな温かさが広がっていくのを感じた。
あの夜伽の誘いを断ったというのに、セドは責めることもなく、いつもと変わらぬ態度で迎えてくれる。
――やはり、本気で私と恋をしようとしているのだろうか。
そんな疑問が胸に残ったまま、私は湯を張りながら声をかけた。
「お湯加減はいかがですか。」
「……ちょうどいい。」
短く返す声に、思わず胸を撫で下ろす。
よかった――。以前のように、ぬるめの湯を好む殿下に戻っている。
あの時の熱い湯は、心の痛みを隠すためだったのだと思うと、切なくも安堵の気持ちが込み上げた。
「ふう……」
セドは肩まで湯に浸かると、ゆっくりと息を吐き、視線を窓の外へ向けた。
そうだ、殿下は昔から窓の外を眺めるのが好きだった。
狩りへ出かける前も、剣を振るう前も、必ず空を見上げていた。
(ああ……以前の殿下が、戻ってきている。)
その横顔を見つめながら、胸の奥に静かな温かさが広がっていくのを感じた。