皇太子に溺愛されすぎて、侍女から公爵令嬢になりました
湯船からセドがゆっくりと立ち上がる。
水滴が筋肉の上をつたって落ちていく様子に思わず息を呑んだ。
私は慌ててバスタオルを広げ、その均整の取れた体を包み込むように水気を拭った。
「相変わらず……均整の取れたお身体でございますね。」
自分でも声が震えているのが分かる。
すると、セドの腕が私を強く引き寄せた。
「この身体に……抱かれてみたくなったか。」
かぁーっと顔が熱くなる。心臓が耳元で鳴り響くようだった。
「い、いつでも言ってくれ。」
耳元に落とされる低い囁き。
「エリナが俺を選んでくれ。」
切なさに胸が震えた。もう心は、セドしか想っていない。
けれど口にする勇気が出ない。立場も理性も、私を押しとどめる。
それでも――彼の温もりの中で、体の奥まで満たされていくような幸福を感じていた。
水滴が筋肉の上をつたって落ちていく様子に思わず息を呑んだ。
私は慌ててバスタオルを広げ、その均整の取れた体を包み込むように水気を拭った。
「相変わらず……均整の取れたお身体でございますね。」
自分でも声が震えているのが分かる。
すると、セドの腕が私を強く引き寄せた。
「この身体に……抱かれてみたくなったか。」
かぁーっと顔が熱くなる。心臓が耳元で鳴り響くようだった。
「い、いつでも言ってくれ。」
耳元に落とされる低い囁き。
「エリナが俺を選んでくれ。」
切なさに胸が震えた。もう心は、セドしか想っていない。
けれど口にする勇気が出ない。立場も理性も、私を押しとどめる。
それでも――彼の温もりの中で、体の奥まで満たされていくような幸福を感じていた。