皇太子に溺愛されすぎて、侍女から公爵令嬢になりました
「エリナ……」
セドの指先が私の頬を撫で、次いで肩口から腕へとゆっくり伝っていく。
その手つきは驚くほど優しく、私を壊さぬよう確かめるようだった。
「殿下……」
思わず名前を呼ぶと、唇を塞がれる。深く、熱を帯びた口づけに、心も体も抗えなくなっていく。
「怖いか?」
囁きが耳に触れ、私は小さく首を振った。
胸の奥に残っていた不安よりも、彼に触れていたいという想いが強かった。
セドは私の指を絡め取り、額をそっと合わせる。
「エリナ……俺を愛してくれ。」
真摯な声が胸に突き刺さる。私は息を呑み、そして静かに頷いた。
「……はい。」
次の瞬間、彼の手が私の腰を抱き寄せ、温もりに包まれる。
熱が広がり、羞恥も迷いも消えていく。
初恋の人に身も心も委ねる――その瞬間、私はただセドの愛にすべてを預けた。
セドの指先が私の頬を撫で、次いで肩口から腕へとゆっくり伝っていく。
その手つきは驚くほど優しく、私を壊さぬよう確かめるようだった。
「殿下……」
思わず名前を呼ぶと、唇を塞がれる。深く、熱を帯びた口づけに、心も体も抗えなくなっていく。
「怖いか?」
囁きが耳に触れ、私は小さく首を振った。
胸の奥に残っていた不安よりも、彼に触れていたいという想いが強かった。
セドは私の指を絡め取り、額をそっと合わせる。
「エリナ……俺を愛してくれ。」
真摯な声が胸に突き刺さる。私は息を呑み、そして静かに頷いた。
「……はい。」
次の瞬間、彼の手が私の腰を抱き寄せ、温もりに包まれる。
熱が広がり、羞恥も迷いも消えていく。
初恋の人に身も心も委ねる――その瞬間、私はただセドの愛にすべてを預けた。