皇太子に溺愛されすぎて、侍女から公爵令嬢になりました
そして――セドと私の肌が重なった。
「……っ!」
甘い痛みが体を走り抜け、息が詰まる。
「大丈夫か、エリナ。」
耳元に落ちた低い声に、涙が溢れた。
「大丈夫です……。奪ってください、殿下。」
勇気を振り絞ってそう告げると、セドは私を見つめ、切なげに微笑んだ。
やがてゆっくりと体を揺らし始める。
熱と熱が溶け合い、吐息が重なっていく。
彼の優しさがひとつひとつの動きに滲み、痛みは次第に甘美な悦びへと変わっていった。
「エリナ……」
低く押し殺した殿下の声が胸の奥を震わせる。
その響きに包まれるだけで、心も体も蕩けそうだった。
気づけば私は彼にしがみつき、逃げ場のないほど強く抱きついていた。
初恋の人と、ようやくひとつになれた幸せに、涙は止まらなかった。
「……っ!」
甘い痛みが体を走り抜け、息が詰まる。
「大丈夫か、エリナ。」
耳元に落ちた低い声に、涙が溢れた。
「大丈夫です……。奪ってください、殿下。」
勇気を振り絞ってそう告げると、セドは私を見つめ、切なげに微笑んだ。
やがてゆっくりと体を揺らし始める。
熱と熱が溶け合い、吐息が重なっていく。
彼の優しさがひとつひとつの動きに滲み、痛みは次第に甘美な悦びへと変わっていった。
「エリナ……」
低く押し殺した殿下の声が胸の奥を震わせる。
その響きに包まれるだけで、心も体も蕩けそうだった。
気づけば私は彼にしがみつき、逃げ場のないほど強く抱きついていた。
初恋の人と、ようやくひとつになれた幸せに、涙は止まらなかった。