皇太子に溺愛されすぎて、侍女から公爵令嬢になりました
「ああ……好き。好きです、殿下……」

心の底から溢れた言葉を口にした瞬間、セドは熱い口づけで私の唇を塞いだ。

「それ以上言うな……優しくできなくなる。」

低い囁きが耳を震わせ、全身に痺れるような熱が走る。

私は必死にシーツを握りしめた。

「いいんです……殿下の思うように……」

ただこの身を捧げたい。殿下に求められ、愛され、満たされたい――その想いが胸を支配する。

「エリナ……」

吐息に混じる名を呼ばれるだけで、体が震えた。

「あっ……いい……殿下、私……」

熱に呑み込まれ、声が洩れる。

「エリナッ!」

次の瞬間、セドは私をシーツに押し当て、激しい衝動をぶつけてきた。

深く、強く、求め合うたびに、体も心もほどけていく。

甘い痛みと快楽の狭間で、ただひとつ確かなのは――私はもう、この人のものだということだった。
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