「明治大正ロマンス ~知らない間に旦那様が変わっていました~」
「俺が空き時間にお前の代わりにできることはすると言っておく」

「高平っ」

「でも、すぐ帰れっ。
 俺にお前の代わりなんて務まらないからっ」
と高平は本音をもらした。

 船で行くか、列車で追いかけるかという話になったが。

 冷静に考えて、間に合うわけもない。

「……いや、俺はやはり、珠子を信じて待つことにする」

「岩崎」
と高平が晃太郎の珠子への愛と信頼に涙ぐむ。

「岩崎……。
 でも、珠子さんはともかく、次郎さんは信用しない方がいいよ」
と池田が余計なことを付け足していたが。

 





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