「明治大正ロマンス ~知らない間に旦那様が変わっていました~」
 ……まあ、自由にして、俺の側からいなくなっても嫌なんだが。

「おい、何処行くんだ。
 通り過ぎてるぞーっ」
と高平に後ろから叫ばれる。

 珠子のことを考えていて、外務省の門の前を遥か通り過ぎてしまっていたようだった。
 



< 70 / 256 >

この作品をシェア

pagetop