「明治大正ロマンス ~知らない間に旦那様が変わっていました~」
 晃太郎は目を細め、店の扉の向こうに見える朝の道を眺めていたが、

「だが、引っ越せ」
と言い出した。

「ええっ!?」

「この町は、いい男が多すぎる」
と真顔で言うので笑ってしまった。
 




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