望みゼロな憧れ騎士団長様に「今夜は帰りたくない」と、良くわからない流れで言ってしまった口下手令嬢に溺愛ブーストがかかってから
「ああ……良い夜だな。今日は、満月だったか」
そうだ。私たちが出会った時には、半分だった月が、今では丸く満ちていた……まるで、私たちの関係みたいに。
「こうして夜に外で寝転ぶなんて、これまでに考えたこともなかったな……だが、蝋燭の光も綺麗だし、雰囲気も良い。準備は大変だっただろうが、嬉しいよ。ありがとう。シャーロット」
私が黙ったまま頷くと、彼は隣に寝転んで空を見上げた。
「……結婚式の前に旅行もしたいな。そろそろ社交シーズンも終わるだろうから、クラレット家の持つ別荘にでも行こうか。湖も花畑も綺麗な場所があるから、シャーロットに見せたいな……」
私に見せてくれるという名目で、自分が見たいのかなと疑ってしまう。それほどに、ハビエル様はデート中とても楽しそうなのだ。
……けれど、この前に彼の戦う姿を見た時に私は思った。
ハビエル様は戦うことを、とても楽しんでいた。そして、もしかしたらマチルダ様の好意に気が付かない道化を演じることだって、楽しんでいたのかもしれなかった。
そうだ。私たちが出会った時には、半分だった月が、今では丸く満ちていた……まるで、私たちの関係みたいに。
「こうして夜に外で寝転ぶなんて、これまでに考えたこともなかったな……だが、蝋燭の光も綺麗だし、雰囲気も良い。準備は大変だっただろうが、嬉しいよ。ありがとう。シャーロット」
私が黙ったまま頷くと、彼は隣に寝転んで空を見上げた。
「……結婚式の前に旅行もしたいな。そろそろ社交シーズンも終わるだろうから、クラレット家の持つ別荘にでも行こうか。湖も花畑も綺麗な場所があるから、シャーロットに見せたいな……」
私に見せてくれるという名目で、自分が見たいのかなと疑ってしまう。それほどに、ハビエル様はデート中とても楽しそうなのだ。
……けれど、この前に彼の戦う姿を見た時に私は思った。
ハビエル様は戦うことを、とても楽しんでいた。そして、もしかしたらマチルダ様の好意に気が付かない道化を演じることだって、楽しんでいたのかもしれなかった。