クールな上司の〝かわいい〟秘密 ――恋が苦手なふたりは互いの気持ちに気づけない
「諦めている場合じゃない。俺を頼れ」
言いながら、行動に移した。スマホを取り出し、今から取りに行ける距離にある倉庫の在庫を検索する。
「仙台の倉庫なら、在庫がある」
智田は実況中継のように、自分の頭の中の言葉を彼女に伝えた。自分の意図を分かって欲しい。
「片道六時間か。往復十二時間。高速を飛ばせば、閉店時間頃に戻って来られるな」
「まさか、智田SVが取りに行くつもりですか?」
彼女は案の定そう言った。顔を上げた先の彼女は目を見開いている。
いつも冷静な彼女の、面食らったような顔。まさか智田がそこまでするとは思わなかったのだろう。
「ああ、それが最善だと考えた。今日はたまたま車で来ていたところだし、店頭在庫のないモデル店舗なんて、不動店長も不本意だろう」
彼女ならそれで安堵してくれると思ったが、不動はなぜか表情を曇らせる。智田が在庫検索端末の運び入れに立ち会わなくてはいけないと思っていたのだ。
だが、そんなことはどうにでもなる。本部の人間に任せればいいし、心配ならエリアマネージャーも呼んでしまおう。
そう彼女に告げ、今度は仙台倉庫に電話をかけた。端的に事情を説明すると、先方は協力を申し出てくれた。通路幅の検証で協力してくれていたからか、モデル店舗の案件をすぐに理解してくれたようだ。
言いながら、行動に移した。スマホを取り出し、今から取りに行ける距離にある倉庫の在庫を検索する。
「仙台の倉庫なら、在庫がある」
智田は実況中継のように、自分の頭の中の言葉を彼女に伝えた。自分の意図を分かって欲しい。
「片道六時間か。往復十二時間。高速を飛ばせば、閉店時間頃に戻って来られるな」
「まさか、智田SVが取りに行くつもりですか?」
彼女は案の定そう言った。顔を上げた先の彼女は目を見開いている。
いつも冷静な彼女の、面食らったような顔。まさか智田がそこまでするとは思わなかったのだろう。
「ああ、それが最善だと考えた。今日はたまたま車で来ていたところだし、店頭在庫のないモデル店舗なんて、不動店長も不本意だろう」
彼女ならそれで安堵してくれると思ったが、不動はなぜか表情を曇らせる。智田が在庫検索端末の運び入れに立ち会わなくてはいけないと思っていたのだ。
だが、そんなことはどうにでもなる。本部の人間に任せればいいし、心配ならエリアマネージャーも呼んでしまおう。
そう彼女に告げ、今度は仙台倉庫に電話をかけた。端的に事情を説明すると、先方は協力を申し出てくれた。通路幅の検証で協力してくれていたからか、モデル店舗の案件をすぐに理解してくれたようだ。