クールな上司の〝かわいい〟秘密 ――恋が苦手なふたりは互いの気持ちに気づけない
「結木廉士だ。あいつと付き合っているんだろう? だが、あいつは……」
そこまで言って、口を止めてしまった。直接的な言葉で伝えて、彼女を傷つけたくはない。
だが、不動はなぜかきょとんとしたまま言う。
「結木くんとお付き合いしているのは、真霜ですよ?」
「そうだ、だから俺は結木となんか付き合うなと――」
そこまで言って、なにかがおかしいと気づいた。彼女のセリフを脳内で繰り返すと、彼女は結木と真霜が付き合っていると知っている、と分かる。
(――と、いうことは)
「不動店長は結木と付き合っているわけではない、ということか?」
すると不動は不思議そうな顔をしたまま、こくりと頷く。
(なんだ、そうだったのか……)
ようやく自分の想い違いに気づき、頬が熱くなる。慌てて口元を手で隠すも、耳まで熱いから意味がないかもしれない。
「すまない、俺は勘違いをしていたらしい」
小さな声でそう言うと、羞恥か安堵か分からないため息がこぼれた。
そこまで言って、口を止めてしまった。直接的な言葉で伝えて、彼女を傷つけたくはない。
だが、不動はなぜかきょとんとしたまま言う。
「結木くんとお付き合いしているのは、真霜ですよ?」
「そうだ、だから俺は結木となんか付き合うなと――」
そこまで言って、なにかがおかしいと気づいた。彼女のセリフを脳内で繰り返すと、彼女は結木と真霜が付き合っていると知っている、と分かる。
(――と、いうことは)
「不動店長は結木と付き合っているわけではない、ということか?」
すると不動は不思議そうな顔をしたまま、こくりと頷く。
(なんだ、そうだったのか……)
ようやく自分の想い違いに気づき、頬が熱くなる。慌てて口元を手で隠すも、耳まで熱いから意味がないかもしれない。
「すまない、俺は勘違いをしていたらしい」
小さな声でそう言うと、羞恥か安堵か分からないため息がこぼれた。