クールな上司の〝かわいい〟秘密 ――恋が苦手なふたりは互いの気持ちに気づけない
彼は真面目な上司だ。きっと、頭の中は反省でいっぱいなのだろう。
重たい沈黙が私たちを包んだ。島崎店長は神妙な面持ちで、足元を見続けている。
なにか言わなくては。私は思考を整理し、そっと口を開いた。
「島崎店長、あなたのしたことは店長として許せるものじゃない。だけど、謝罪に来てくれてありがとう。あなたの気持ちは、伝わった」
すると彼女はちらりと顔を上げる。それに幾分安堵して、私は続けた。
「でもね、私は島崎店長が思ってるほど完璧じゃないよ。私が日々のタスクをこなせるのは、ピンチを乗り越えられたのは、周りの人たちのおかげ。スタッフが、頼もしい上司と部下が、みんなが私を支えてくれているからなの」
言いながら、茉寛さんと真霜に目線を向けた。ふたりの視線を受け、私は島崎店長に向き直る。
「売場改変も、私ひとりじゃ完璧な売場にすることなんて到底できなかった。あの日、ひとりで悩んで、もうどうにもできないって思ってたんだから」
そこまで言うと、私はひと呼吸置いてから続けた。
「……島崎店長も、ずっとひとりで悩んで、苦しんでいたんじゃない?」
重たい沈黙が私たちを包んだ。島崎店長は神妙な面持ちで、足元を見続けている。
なにか言わなくては。私は思考を整理し、そっと口を開いた。
「島崎店長、あなたのしたことは店長として許せるものじゃない。だけど、謝罪に来てくれてありがとう。あなたの気持ちは、伝わった」
すると彼女はちらりと顔を上げる。それに幾分安堵して、私は続けた。
「でもね、私は島崎店長が思ってるほど完璧じゃないよ。私が日々のタスクをこなせるのは、ピンチを乗り越えられたのは、周りの人たちのおかげ。スタッフが、頼もしい上司と部下が、みんなが私を支えてくれているからなの」
言いながら、茉寛さんと真霜に目線を向けた。ふたりの視線を受け、私は島崎店長に向き直る。
「売場改変も、私ひとりじゃ完璧な売場にすることなんて到底できなかった。あの日、ひとりで悩んで、もうどうにもできないって思ってたんだから」
そこまで言うと、私はひと呼吸置いてから続けた。
「……島崎店長も、ずっとひとりで悩んで、苦しんでいたんじゃない?」