クールな上司の〝かわいい〟秘密 ――恋が苦手なふたりは互いの気持ちに気づけない
やがて運ばれてきた美味しいコース料理に舌鼓。ドルチェとコーヒーを堪能していると、不意に茉寛さんが口を開いた。
「里咲」
彼の声に、ドルチェから視線を彼に移す。が、途中で目が止まってしまった。テーブルに置かれた彼の手の上に、長細いジュエリーケースがのっていたのだ。
思わず目をしばたたくと、彼はケースを開いて私に差し出した。華奢なチェーンに小ぶりのダイヤがひとつついた、上品なネックレスが入っている。
「里咲、好きだ。これを受け取ってくれないか? これからもよろしく頼むという、俺の気持ちだ」
その言葉に、彼を見上げる。
茉寛さんは、優しく微笑みながら、こちらをじっと見つめていた。その頬は、ほんのりと赤い。
彼の気持ちは嬉しい。だけど、こんな高価だろうものを受け取るのはなんだか気が引ける。今日はクリスマスでも、誕生日でもない。
「お気持ちは嬉しいんですけれど、今日はなんでもない日なのに、受け取ってもいいんですか?」
すると茉寛さんは恥ずかしそうに、そっと話し出した。
「里咲は、俺が恋心を伝えられていないことを、不安に思ってたんだろう? だから、俺の気持ちとしてこれを受け取って欲しいと思ったんだ」
「里咲」
彼の声に、ドルチェから視線を彼に移す。が、途中で目が止まってしまった。テーブルに置かれた彼の手の上に、長細いジュエリーケースがのっていたのだ。
思わず目をしばたたくと、彼はケースを開いて私に差し出した。華奢なチェーンに小ぶりのダイヤがひとつついた、上品なネックレスが入っている。
「里咲、好きだ。これを受け取ってくれないか? これからもよろしく頼むという、俺の気持ちだ」
その言葉に、彼を見上げる。
茉寛さんは、優しく微笑みながら、こちらをじっと見つめていた。その頬は、ほんのりと赤い。
彼の気持ちは嬉しい。だけど、こんな高価だろうものを受け取るのはなんだか気が引ける。今日はクリスマスでも、誕生日でもない。
「お気持ちは嬉しいんですけれど、今日はなんでもない日なのに、受け取ってもいいんですか?」
すると茉寛さんは恥ずかしそうに、そっと話し出した。
「里咲は、俺が恋心を伝えられていないことを、不安に思ってたんだろう? だから、俺の気持ちとしてこれを受け取って欲しいと思ったんだ」