クールな上司の〝かわいい〟秘密 ――恋が苦手なふたりは互いの気持ちに気づけない
「思ったこと、なんでも言ってくれ。仕事のことでも、プライベートのことでも。不動の暗い顔は見たくないし、俺がまた勘違いをするのも嫌なんだ」
「でも、それがあなたの迷惑だったら?」
つい、口からそうこぼしてしまった。すると彼は一瞬目を見開き、それからにこりと優しく微笑む。
「里咲の気持ちの奥底にあるのは、そういう想いだったのか」
「え?」
ついそう言うと、彼は優しい顔で私を見て言った。
「里咲が本心を話すまいとするのはなぜだろうとずっと思っていたのだが、それは相手の気持ちを考えての行動だったんだな」
「違います。私はただ、自分が傷つきたくなくて」
私はそんなにできた人間じゃない。そう伝えようと思って口を開いたのに、茉寛さんはゆっくりと首を横に振る。
「里咲が傷つきたくないということは、その場を穏便に保ちたいということだろう。相手の気持ちが、そこにちゃんと含まれてる」
彼はそこまで言うと、急に俯く。そんな彼をじっと見ていると、彼は少しだけ声を小さくして続けた。
「でも、それがあなたの迷惑だったら?」
つい、口からそうこぼしてしまった。すると彼は一瞬目を見開き、それからにこりと優しく微笑む。
「里咲の気持ちの奥底にあるのは、そういう想いだったのか」
「え?」
ついそう言うと、彼は優しい顔で私を見て言った。
「里咲が本心を話すまいとするのはなぜだろうとずっと思っていたのだが、それは相手の気持ちを考えての行動だったんだな」
「違います。私はただ、自分が傷つきたくなくて」
私はそんなにできた人間じゃない。そう伝えようと思って口を開いたのに、茉寛さんはゆっくりと首を横に振る。
「里咲が傷つきたくないということは、その場を穏便に保ちたいということだろう。相手の気持ちが、そこにちゃんと含まれてる」
彼はそこまで言うと、急に俯く。そんな彼をじっと見ていると、彼は少しだけ声を小さくして続けた。