クールな上司の〝かわいい〟秘密 ――恋が苦手なふたりは互いの気持ちに気づけない
私は周りを見渡し、まだ飲み物の行き届いていない人を探した。だが、島崎店長がすべて配ってくれたようだ。
彼女は私の視線に気づき、親指を立てて教えてくれる。私は彼女に頷き返し、町田店長に声をかけた。
「飲み物も行き渡りましたし、そろそろ乾杯しません?」
「おう、サンキュ不動店長」
町田店長はお茶目に片目を瞑ると、手にしていた缶を掲げる。
「それでは、湘南地区の店舗の売上達成と顧客満足度向上を願って、そして島崎店長と智田SVを歓迎して、乾杯!」
お肉は次々に焼ける。私もそれを受け取り口に運んでいると、不意に町田店長に話しかけられた。
「そういえば不動店長の店、モデル店舗になるんだってな。俺の方が店長歴長いのに、越されちゃったよ」
彼は言いながらけらけらと笑う。嫌味には聞こえないが、彼は四十代前半で店長歴も十年を越す先輩である。そんな彼のこの言葉にどう反応したらよいか考え、私は一瞬固まってしまった。
「……ありがとうございます」
なにも反応しないのも失礼だと思い、つい淡々とそう返す。すると、目の前の彼が再び口を開いた。
「持ち上げられても冷静。そういうところもさすが、仕事デキますって感じだよなあ。男の俺でも真似できないや」
彼の笑いが自嘲に変わる。すると、向かいの席にいた島崎店長が口を開いた。
彼女は私の視線に気づき、親指を立てて教えてくれる。私は彼女に頷き返し、町田店長に声をかけた。
「飲み物も行き渡りましたし、そろそろ乾杯しません?」
「おう、サンキュ不動店長」
町田店長はお茶目に片目を瞑ると、手にしていた缶を掲げる。
「それでは、湘南地区の店舗の売上達成と顧客満足度向上を願って、そして島崎店長と智田SVを歓迎して、乾杯!」
お肉は次々に焼ける。私もそれを受け取り口に運んでいると、不意に町田店長に話しかけられた。
「そういえば不動店長の店、モデル店舗になるんだってな。俺の方が店長歴長いのに、越されちゃったよ」
彼は言いながらけらけらと笑う。嫌味には聞こえないが、彼は四十代前半で店長歴も十年を越す先輩である。そんな彼のこの言葉にどう反応したらよいか考え、私は一瞬固まってしまった。
「……ありがとうございます」
なにも反応しないのも失礼だと思い、つい淡々とそう返す。すると、目の前の彼が再び口を開いた。
「持ち上げられても冷静。そういうところもさすが、仕事デキますって感じだよなあ。男の俺でも真似できないや」
彼の笑いが自嘲に変わる。すると、向かいの席にいた島崎店長が口を開いた。