クールな上司の〝かわいい〟秘密 ――恋が苦手なふたりは互いの気持ちに気づけない
「すまない、助かった。ありがとう」
ソースを手渡すと、彼は小さな声でそう言う。
「いえ、かける前でよかったです」
私は淡々と返したが、彼の頬がほんのり赤く染まっていることに気がつき内心笑みをこぼした。
(やっぱり、かわいい……!)
決して口にできないその言葉を、胸の奥で叫びながら。
やがて、目の前にほろ酔い気味の町田店長が戻ってきた。すると隣にいた島崎店長に、急に絡みだす。
「島崎店長はガッツがあるよね。気配りもできるし、モテるでしょ?」
「全然ですよ」
島崎店長は彼の軽口を笑顔でかわしながら、眉根を寄せた。
(ああ、これは止めたほうがいいやつ)
年上で経験豊富な店長に言い寄られては、彼女も困るだろう。
町田店長に悪気があるわけじゃない。お酒が入って気が大きくなると、彼はだれに対してもああなのだ。実際、昨年は私も言い寄られてかわすのに苦労した。
どうやってふたりの間に入ろうか思考を巡らせていると、町田店長は私の隣にいた智田SVに話を振る。
「智田SVもそう思うでしょう?」
ソースを手渡すと、彼は小さな声でそう言う。
「いえ、かける前でよかったです」
私は淡々と返したが、彼の頬がほんのり赤く染まっていることに気がつき内心笑みをこぼした。
(やっぱり、かわいい……!)
決して口にできないその言葉を、胸の奥で叫びながら。
やがて、目の前にほろ酔い気味の町田店長が戻ってきた。すると隣にいた島崎店長に、急に絡みだす。
「島崎店長はガッツがあるよね。気配りもできるし、モテるでしょ?」
「全然ですよ」
島崎店長は彼の軽口を笑顔でかわしながら、眉根を寄せた。
(ああ、これは止めたほうがいいやつ)
年上で経験豊富な店長に言い寄られては、彼女も困るだろう。
町田店長に悪気があるわけじゃない。お酒が入って気が大きくなると、彼はだれに対してもああなのだ。実際、昨年は私も言い寄られてかわすのに苦労した。
どうやってふたりの間に入ろうか思考を巡らせていると、町田店長は私の隣にいた智田SVに話を振る。
「智田SVもそう思うでしょう?」