クールな上司の〝かわいい〟秘密 ――恋が苦手なふたりは互いの気持ちに気づけない
その寝顔は、いつもの彼からは想像できないくらいにあどけなさを感じる。
(こんな素顔もあったんだ)
机に頬杖をつき、彼の顔をじっと見下ろす。彼は悪い夢を見ているようだ。私はつい、その頭に手を伸ばした。
そっと癖のある髪に触れ、優しく撫でてみる。すると彼の眉間の皺がすっと消え、口元がふわりと綻んだ。
起きてしまったかと思って慌てて手を引っ込めたが、彼はまだ寝息を立てたまま。それで、私はほっと安堵した。
すると、目の前にコトンとお水が置かれる。店主さんだ。
「珍しいですよね、茉寛がこんなふうに酔うなんて」
その言葉に、思わず顔を店主さんに向ける。
「あ、俺、茉寛と高校の同級生なんですよ」
彼はにっこりと微笑んだまま、続けた。
「茉寛は高校時代からあんまり表情が顔に出ないって言うか、とっつきにくいヤツで。だからこんな風に飲むなんて初めてで、俺も止めたんですけどね。よほどショックなことがあったんじゃないかな」
なるほど、彼は智田SVの心の置ける人なのだろう。
(こんな素顔もあったんだ)
机に頬杖をつき、彼の顔をじっと見下ろす。彼は悪い夢を見ているようだ。私はつい、その頭に手を伸ばした。
そっと癖のある髪に触れ、優しく撫でてみる。すると彼の眉間の皺がすっと消え、口元がふわりと綻んだ。
起きてしまったかと思って慌てて手を引っ込めたが、彼はまだ寝息を立てたまま。それで、私はほっと安堵した。
すると、目の前にコトンとお水が置かれる。店主さんだ。
「珍しいですよね、茉寛がこんなふうに酔うなんて」
その言葉に、思わず顔を店主さんに向ける。
「あ、俺、茉寛と高校の同級生なんですよ」
彼はにっこりと微笑んだまま、続けた。
「茉寛は高校時代からあんまり表情が顔に出ないって言うか、とっつきにくいヤツで。だからこんな風に飲むなんて初めてで、俺も止めたんですけどね。よほどショックなことがあったんじゃないかな」
なるほど、彼は智田SVの心の置ける人なのだろう。