滾る恋情の檻

「……っ」


壁に押し付けられ、驚きに目を見開く美子。

その瞳に揺れる戸惑いすら、俺の独占欲をさらに煽る。


言葉を飲み込む間もなく、唇を塞いだ。


柔らかい唇の感触に、何度も夢見た光景が一気に現実になる。


もう、止められるはずがない。


キスの合間に息を荒くする美子を見て、胸の奥が満たされていく。


――あの新歓で、他の男の視線を一身に浴びていた子が、今こうして俺だけの腕の中で乱れている。


(そうだ……この子は、俺のものだ)


嫉妬も苛立ちも、欲望も。


全部、ひとつに溶け合っていく。


そして俺は、そのまま玄関から彼女を抱き上げ、ベッドへと運んだ。


 
「俺ね、ずっとこの時を待ってたんだよ」


覆いかぶさり見下ろすと、美子は驚いた顔で俺を見上げる。


「美子ちゃんに、こうやって触れる日を」


囁きながら首筋に唇を落とすと、彼女の身体はびくりと震えた。


服の下に忍ばせた指先が熱を拾い上げるたび、甘い声が零れる。


彼女の腰が小さく跳ねるたびに、俺の中の欲望が牙を剥いた。


布越しに確かめた瞬間、湿った熱が指に伝わる。


「そんなに、触ってないのに……もう濡れてるんだ?」


冷ややかな声が自然と漏れた。


指を入れると、彼女の身体はすぐに俺の指を受け入れた。


(あー…)


やっぱり経験済み――そう思った途端、抑えきれない嫉妬が胸を締めつける。


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