やっぱり君が好きだ
今日は陽人君の外出許可が出た。本当は家族と過ごすはずなのに、陽人君のお母さんやお父さんに押され、私たちは映画に行くことになった。
病院から駅までは陽人君のお父さんが送ってくれ、そこからは電車で行くことになった。
前みたいには歩けず、少しゆっくりだった。
「ごめんね。早く歩けなくてさ。」
陽人は電車の中でそう言った。
「ううん。そんなこと考えなくていいからさ。」
「ありがとう。」
映画館の最寄りまでは5分で着いた。
「よし、じゃあ降りよっか。」
私は陽人君の手を取り、ゆっくりと一緒に降りた。陽人君が歩く速度に合わせ、私もゆっくり歩く。
映画館に着き、見る予定だった映画のチケットを取り、一番大きいキャラメルポップコーンを買った。
「ポップコーン食べれる?」
陽人君の体調が心配だけど、陽人君は軽く頷いて笑った。
「大丈夫。少しずつ食べるから。」
少し不安な思いがまたあったけれど、私たちは上映室に入った。
私たちが見た映画は、余命宣告された彼女と、その彼氏が彼女のしたいことを全力で支える物語だった。最後に彼女は幸せな顔をして、それへと飛び立った。
私は途中で涙が出てきた時、陽人君は優しく私の手を握ってくれた。
私は彼女と彼氏の姿が、私たちと重なっているようで、胸が苦しくなった。
それと同時に決意もした。陽人君がしたいことを私は全力で支えると。
映画が終わり、目が赤くなったまま私たちは近くのショッピングモールセンターに寄った。
陽人君と少し別れ、可愛い雑貨屋に入った。そこにはたくさんのキーホルダーや人形などが置いてあった。私は陽人君とお揃いのものが欲しいと思い、可愛いクマのキーホルダーを2つ買った。
陽人君の元に戻り、少しニヤニヤしながら陽人君にキーホルダーを渡した。
「え、これ花凛が買ってくれたの!ありがとう。これ可愛すぎるなー。」
陽人君は欲しかったおもちゃを買ってもらった子供みたいに喜んでくれた。
「よかったー気に入ってもらえて。私とおそろだよ。」
「まじかー!そんな僕も実は花凛とおそろのものを買いました!でもそれはもうちょっとあとでね。」
「分かった。楽しみにしてるね。この後はどこ行く?」
陽人君は笑顔でこう言った。
「公園!」
「えっ、公園?」
思ってもいなかった場所に、私は少し驚いた。
「そう、久しぶりに行きたいなって思ってさ。」
「陽人君が行きたいなら公園行こっか。」
「うん。ありがとう。」
陽人君は私の手を取って歩き始めた。
この時の私は何も知らなかった......これが最後になるなんて。
公園に着いた時には、太陽が沈みかけ、赤い夕焼けが広がっていた。
私たちはベンチに座った。陽人君は鞄に手を突っ込み、ゴソゴソと何かを取り出した。
「はい、これ。」
そう言って渡したのは...指輪だった。想像していた物とは程遠く驚いた。
「急に渡したら驚くと思うんだけど、どうしても渡したくて。」
陽人君の気持ちが、ただ嬉しかった。
「ありがとう。とっても嬉しい。ほんとにありがとう。右薬だったよね。」
「よかった。そう。」
陽人君は指輪を私の薬指にはめてくれた。ピッタリ。嬉しくて顔が赤くなった。私も陽人君の指輪を薬指にはめた。
「私とこれからもよろしくね。」
そういい、私は陽人君に抱きついた。陽人君の鼓動が私にも伝わってきた気がする。
夕焼けの赤い光が、私たちを優しく包み込んだ。
陽人君が少し顔を近づけて、私の目をじっと見つめた。
「花凛、好きだよ。」
その言葉に私は、胸がいっぱいになった。私たちは互いに身を寄せ、唇を重ねた。
長いのか短いのか私には分からなかった。ただ幸せな時間であったことは間違いない。
「私も大好きだよ。」
そう言って、私たちはまた静かにキスをした。多分、夕陽に照らされて顔が赤くなっていたのだと思う。
長いキスが終わり、お互い顔を見合わせ恥ずかしそうに笑い合った。
「じゃあ帰ろっか。」
「うん。」
また私たちは笑い合った。
夕陽に照らされながら、歩く2人は、世界で誰よりも一番幸せなんだろう。
病院に着き、さよならをした後、私は幸せな気持ちで家に帰った。
病院から駅までは陽人君のお父さんが送ってくれ、そこからは電車で行くことになった。
前みたいには歩けず、少しゆっくりだった。
「ごめんね。早く歩けなくてさ。」
陽人は電車の中でそう言った。
「ううん。そんなこと考えなくていいからさ。」
「ありがとう。」
映画館の最寄りまでは5分で着いた。
「よし、じゃあ降りよっか。」
私は陽人君の手を取り、ゆっくりと一緒に降りた。陽人君が歩く速度に合わせ、私もゆっくり歩く。
映画館に着き、見る予定だった映画のチケットを取り、一番大きいキャラメルポップコーンを買った。
「ポップコーン食べれる?」
陽人君の体調が心配だけど、陽人君は軽く頷いて笑った。
「大丈夫。少しずつ食べるから。」
少し不安な思いがまたあったけれど、私たちは上映室に入った。
私たちが見た映画は、余命宣告された彼女と、その彼氏が彼女のしたいことを全力で支える物語だった。最後に彼女は幸せな顔をして、それへと飛び立った。
私は途中で涙が出てきた時、陽人君は優しく私の手を握ってくれた。
私は彼女と彼氏の姿が、私たちと重なっているようで、胸が苦しくなった。
それと同時に決意もした。陽人君がしたいことを私は全力で支えると。
映画が終わり、目が赤くなったまま私たちは近くのショッピングモールセンターに寄った。
陽人君と少し別れ、可愛い雑貨屋に入った。そこにはたくさんのキーホルダーや人形などが置いてあった。私は陽人君とお揃いのものが欲しいと思い、可愛いクマのキーホルダーを2つ買った。
陽人君の元に戻り、少しニヤニヤしながら陽人君にキーホルダーを渡した。
「え、これ花凛が買ってくれたの!ありがとう。これ可愛すぎるなー。」
陽人君は欲しかったおもちゃを買ってもらった子供みたいに喜んでくれた。
「よかったー気に入ってもらえて。私とおそろだよ。」
「まじかー!そんな僕も実は花凛とおそろのものを買いました!でもそれはもうちょっとあとでね。」
「分かった。楽しみにしてるね。この後はどこ行く?」
陽人君は笑顔でこう言った。
「公園!」
「えっ、公園?」
思ってもいなかった場所に、私は少し驚いた。
「そう、久しぶりに行きたいなって思ってさ。」
「陽人君が行きたいなら公園行こっか。」
「うん。ありがとう。」
陽人君は私の手を取って歩き始めた。
この時の私は何も知らなかった......これが最後になるなんて。
公園に着いた時には、太陽が沈みかけ、赤い夕焼けが広がっていた。
私たちはベンチに座った。陽人君は鞄に手を突っ込み、ゴソゴソと何かを取り出した。
「はい、これ。」
そう言って渡したのは...指輪だった。想像していた物とは程遠く驚いた。
「急に渡したら驚くと思うんだけど、どうしても渡したくて。」
陽人君の気持ちが、ただ嬉しかった。
「ありがとう。とっても嬉しい。ほんとにありがとう。右薬だったよね。」
「よかった。そう。」
陽人君は指輪を私の薬指にはめてくれた。ピッタリ。嬉しくて顔が赤くなった。私も陽人君の指輪を薬指にはめた。
「私とこれからもよろしくね。」
そういい、私は陽人君に抱きついた。陽人君の鼓動が私にも伝わってきた気がする。
夕焼けの赤い光が、私たちを優しく包み込んだ。
陽人君が少し顔を近づけて、私の目をじっと見つめた。
「花凛、好きだよ。」
その言葉に私は、胸がいっぱいになった。私たちは互いに身を寄せ、唇を重ねた。
長いのか短いのか私には分からなかった。ただ幸せな時間であったことは間違いない。
「私も大好きだよ。」
そう言って、私たちはまた静かにキスをした。多分、夕陽に照らされて顔が赤くなっていたのだと思う。
長いキスが終わり、お互い顔を見合わせ恥ずかしそうに笑い合った。
「じゃあ帰ろっか。」
「うん。」
また私たちは笑い合った。
夕陽に照らされながら、歩く2人は、世界で誰よりも一番幸せなんだろう。
病院に着き、さよならをした後、私は幸せな気持ちで家に帰った。