桃果の契り 才人妃は皇太子に溺愛されて
「ありがとう。どの贈り物よりも、嬉しかったわ。」

皇后様の微笑みは、燦めくように眩しかった。

「気に入っていただけて、私も嬉しいです。」

そう答えた私に、紅蓮様はすっと近寄ってきた。

「ねえ……小桃。」

胸がどきりと跳ねる。

皇后様が私の名を直接呼ぶなんて、これまでなかった。

「あなたが寵姫だと知っていて、あえて尋ねるのだけど。」

ごくり、と息を飲む。

その瞳が、笑みをたたえながらも鋭く光っていた。

「煌明って……抱くときは淡白なの?」

「……えっ?」

思わず声が漏れる。

紅蓮様はふうっと長い吐息を洩らした。

紅蓮は扇を伏せ、淡く笑ったまま言葉を継いだ。

「この三日三晩、閨をともにしているけれど――煌明から抱かれたことがないの。私から攻めても、ほとんど動いてくださらないし、終わるのも早くてね。」

「……えっ。」
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